【06】

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世の中には、 どうにもならないことがある 仕方がないの一言で終われるなら それはそれで割り切れて いいんだろうけど。 でも人間の気持ちは そんな単純にできてない だから僕達は 苦しむんだろうね。 例えそれが、 苦しんでも仕方のないことだとしても HAPPY DAYS? 0.6  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ その日はいつもより曇っていた。 長く続いた大雨は 今週いっぱいまで続くようだ こんな気分の乗らない日は 家でまったりしてたいと思う 結局それはそう思うだけで 行動力のないチキンな僕は 毎日きちんと学校に通っている 「今日は来るかなぁ…」 ため息まじりに吐かれた声は 教室中の雑音で掻き消された 「そろそろ心配だな」 「きっと何かあったんだよ!」 「せめて連絡くらい…ほしい…」 とうとう今日で4日目になる。 「七原くん、もしかしたら風邪かもしれない」 七原くんがパタリと学校に来なくなってから。 雨雲に覆われた真っ暗な空はまるで 僕達の心のもやもやを 表しているようだ 「神崎、本当になにもしらねぇのか?」 さっきから一言も話さない神崎くんに 阿部くんが問い掛けた しかし神崎くんは 「知るか。ほっとけよ」 他人事のように 素っ気ない返答をする そんな彼の言動に 二人は複雑な表情を浮かべた  
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