出逢いから22年

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目黒区内に建つ二世帯住宅 ・・・ナツオとチカ そして、ナツオの両親が居た ……が、実父は若いころからの 病気がたたり4年前に他界した ために、母親との三人になった 「アナタもニューヨークへ一緒に 行って、息抜きしても良かった んじゃないの!?国際電話の請求が たぶん相当なはずよ?……わが 息子ながらウザったいわぁ」 ニューヨークでの仕事がかさみ 2週間ほど滞在しているが、 毎日、チカへの国際電話は 欠かさず、好己は呆れている 午後のひととき、チカの煎れる お茶で女ふたり寛いでいた 「ワタシは日本でゆっくりと したいですよ♪付いて行ったら ナンの仕事押しつけられるか! バンドの小畑さんから、きっと 叱られながらですもん…… 私にもガミガミ言われるしね」 ズズッとお茶をすすったが、 思わず好己は吹き出し、 ティッシュでテーブルと口を 拭きながら、ツボにハマりだす 「ハハハハハッ!!そうね♪ 逆に多分、ナツオが息抜きには なれなさそうね!ギャハハ!!」 バンド仲間の小畑から、注意を うける姿が目に浮かんだのか、 ふたり同時に大笑いしていた 「アハハハハ♪♪」
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