177人が本棚に入れています
本棚に追加
目黒区内に建つ二世帯住宅
・・・ナツオとチカ
そして、ナツオの両親が居た
……が、実父は若いころからの
病気がたたり4年前に他界した
ために、母親との三人になった
「アナタもニューヨークへ一緒に
行って、息抜きしても良かった
んじゃないの!?国際電話の請求が
たぶん相当なはずよ?……わが
息子ながらウザったいわぁ」
ニューヨークでの仕事がかさみ
2週間ほど滞在しているが、
毎日、チカへの国際電話は
欠かさず、好己は呆れている
午後のひととき、チカの煎れる
お茶で女ふたり寛いでいた
「ワタシは日本でゆっくりと
したいですよ♪付いて行ったら
ナンの仕事押しつけられるか!
バンドの小畑さんから、きっと
叱られながらですもん……
私にもガミガミ言われるしね」
ズズッとお茶をすすったが、
思わず好己は吹き出し、
ティッシュでテーブルと口を
拭きながら、ツボにハマりだす
「ハハハハハッ!!そうね♪
逆に多分、ナツオが息抜きには
なれなさそうね!ギャハハ!!」
バンド仲間の小畑から、注意を
うける姿が目に浮かんだのか、
ふたり同時に大笑いしていた
「アハハハハ♪♪」
最初のコメントを投稿しよう!