かわいい彼女。

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「ねぇ~ 何で拗ねてんの~?」 「最悪」 「えっ、俺のこと?」 「惚けんなよ」 「本当に何のこと?」 「…藤木さん」 あ~ あのことね。 「イヤだったんだ?」 「…別に」 強がっちゃって。 「ごめんね?」 ぷいっ そうやって直ぐに そっぽを向く俺の彼女。 そんな彼女も可愛いんだけどね。 「あれはホントに…」 理由を喋ろうとしたら。 「お前が…」 彼女が何か言った。 だけど 声が聞き取りにくくて え? そう聞き返す。 「…っ、お前最悪」 突然引っ張られた腕、 重なった唇。 「しゅ…」 しばらく重ねていた唇を 名残惜しそうに離す彼女。 彼女の瞳は少し潤んでいて。 俯きながら 「…俺以外のやつにへらへらすんなバカっ、最悪」 耳まで真っ赤にして さっきより潤んだ瞳で喋る彼女が凄く可愛くて。 もう一度、 今度は自分からキスをした。 「…んっ」 「…反則な俊のほうが最悪。可愛すぎ」 end.
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