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私達は教室に戻ろうとしていた。すれ違う生徒に「優梨ちゃんおはよー」って言われ軽く会釈をした。
「あれだろ?香坂優梨って。確かに見た目超いいけど色んな人振りまくってんだろ?見た目によらず最悪ー。」
「男に惚れさせて振るのがそんなに楽しいかよ。」
私の後ろで聞こえるように悪口を言ってきたのはかつて私に告白してきた人だった。
「ちょっと待って。どうして優梨のこと悪く言うの!?自分だって優梨のこと好きだったくせに!!」
美優は眉間にしわをよせて怒り出した。
「は?うっせーよ。見た目可愛いから告白したんじゃんか。まぁ、香坂が俺と付き合うって言うなら今の発言撤回してもいいけどな。」
そう言ってへらへらと笑う男子生徒。隣で友達もへらへらと笑ってる。
「私、あなたと付き合う気ないわ。何も知らないのに付き合えない。軽い人間だと思われたくないの。…美優、私屋上に忘れ物してきちゃったから、先に行ってて。」
美優に先生に伝言するように頼んで行こうとした時、腕を掴まれた。
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