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は「どうやら…村のようですね…他に行くあてもないですし、住人にここがどこなのか聞いてみましょう」
近くの畑で農作業中のお爺さんに話しかける事にした。
は「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが…よろしいですか?」
お爺さんは作業の手を止めて振り返る。
お爺さん「ん?なんじゃ…ワシに何か用かの、若いの」
シワだらけだが人の良さそうな顔の老人だった
オジイ「ふむ…お前さん見かけぬ顔じゃな…道にでも迷うたんじゃろう…どこから来なさった?」
は「お察しの通りです、私の名ははくりん、小川町から来ました…帰り道を知っていたら教えて頂けませんか?」
オジイ「はて…町では無いがここも小川じゃがの…見ての通り小さい村じゃ、すまんがお前さんが来たと言う小川町はわからんのぉ…じゃがそろそろ日も暮れるし夜道は危険じゃ、今日はワシの家に泊まって行くとえぇじゃろ」
は「…そうですか…困りましたね…では、お言葉に甘えて、お世話になります」
私はお爺さんに連れられて家にお邪魔した、食事の際に聞いた話だと、信じられない事だが、どうやら私は戦国時代にタイムスリップしてしまったとしか考えられないようだ。
来てしまったものは仕方がない、こうなったらなんとかして元の時代に戻る方法を探すしかない。
もしかしたら元の時代ではこの家の場所が私の家なのかも知れない…そんなことを思いながら見知らぬ天井を眺めるうちに、睡魔が襲ってきた。
…そう言えば家に残しためーちゃんは今頃何をしているだろうか…
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