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清々し朝、春風が吹く朝・・・いつもと変わらない1日が始まった。
「よしっ! 今日からは俺は二年生だ、先輩だ、と言うと後輩、年下の女の子の後輩・・・フフフッ・・フッハッハッハッ!
」
一人でブツブツ言っていきなり笑いだした彼は私立霧ヶ城高等学校二年悪座 欲である。
「おーい、欲!」
「んっ? なんだギンか」
「なんだは無いやろ~」
彼は橿島 ギン(かしじま ギン)俺の中学時代からの付き合いだ。
「それより、何やまた変なこと考えとったやろ、そやな~後輩の女の子のことやろ?」
「くっ、相変わらず鋭いな」
「当たってたんか・・・たっくよーそんなんだと後輩からも拒絶されんでぇ、せっかくの優等生が台無しやんか」
「・・・・」
そう、今の俺には女子の知り合いが片手の指だけで間に合うほど少ないのだ。
その理由が・・・。
「だってよ! 後輩だぞ、年下の女の子なんだぞ、これが楽しまずにいられるかー!」
俺に女子の知り合いがいないその理由は・・・とにかく変態だからだ。
そのせいで高校一年のときに退学にされそうになったこともあれば、もう少しで刑務所行きになってしまうかもしれなかったほどだ。
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