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別に完璧を俺が他人に求めた訳じゃない。
ただ彼等が言ったから。
゙かめに似合う完璧な彼氏になるから…゙
そしたらさ、頭の中は俺の隣に立つ完璧とやらの男な訳で…
『女じゃないんだ』って疑問よりも『完璧な男ってどんな人だろ』って方が先に頭に浮かんだんだ。
そしたら浮かんだ一つの結果。
『足して2で割ったら調度いいってこんな感じか』
『かめ、なんか言った?』
隣でメイクさんに化粧をしてもらっている中丸が俺の言葉に反応したが、とりあえずこの件は黙秘するしかない。
いや、言ってもいいけど、きっとどこかで落ち込むに違いないから。
『聖、完璧な男って難しいな』
『あ、うん。ん?かめがそういうならまぁそうだろうな』
『俺って完璧?』
『五人の中では一番、自分に磨きをかけたがる人だからその言葉に一番近い人物かもな』
『中丸は?』
『ないな』
『ないって中丸』
『えっ?俺ないの?』
『話分かってねぇだろう』
『はい、分かりません』
これくらいぴぃが正直なら完璧なのかな。
いや、ぴぃにヘタレは似合わない。
でも、中丸に王子様スマイルなんてもっと似合わない。
でも、二人は俺のために完璧を求めるらしい。
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