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Kside…
『はい、かめこれ』
『えっ?もういいの、これ』
『おう。今日はオシャレ眼鏡でいくから。かめにあげるわ』
『うん、ありがとう』
その数時間後。
張り切って眼鏡をかけて出ていった中丸に批難の嵐。
『かめぇ…』
『もとの眼鏡に戻す?』
『いや、逆にこれでずっといってやる。これ、オシャレだよな!?』
『あっ、うん。そうだね…』
せめて自分くらいは味方してやらないと本当に落ち込む気がした。
確かに…聖の言い分も分からなくはないが、まさか本当に書いてしまうなんて……。
『明日はもう絶対に馬鹿にさせねぇ』
『いや、聖も学習してるからもうこの話にすら触れてこないかもよ?』
『…………………』
家に帰って、ふと中丸から貰った眼鏡を思い出し、何故か可哀相になってそっと眼鏡を部屋に飾っておいてあげた。
END.
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