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俺は今絶望の淵に立たされていた
「て、転校……?」
俺は高校一年後期が始まろうとした途端転校を余儀なくされた
俺は入学からバスケ名門校のバスケ部でレギュラーをとり、来年も栄光の道を進む―――予定だった
転校先は私立やまぶき高校に決まった
どうやらそこの校長とウチの両親は交流があるようで……
有無も言わさずと言った勢いで転校した
「へっ……?」
俺にまた新たな試練が施された
「ごめんね、佑弥…… 貴方は一人暮らしして貰うことになっちゃったの……」
転校して二日目……
親の海外出張が決まった
期限は不明
両親の行く所もバラバラ
「佑弥のことは叔母さんに頼んであるから…… 元気でやるのよ!」
そういって両親は『ひだまり荘』という下宿先を営んでいる叔母さんに俺を預けて海外へと行ってしまった
一日叔母さんの家に泊まると次の日にはひだまり荘別館が造られていた
「アンタのお母さんたちが手配したんだとさ」
叔母さんはそういうと預けていた荷物を筋骨隆々のお兄さんたちにより別館へ移動
そんな風に慌ただしく状況が変わり俺はひだまり荘の住人となった
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