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人間と様々な種の精霊達の共存する世界があった。
精霊の大半を占める『魔精』と呼ばれる者達には、生まれ出でたその時から、不思議な力が備わっていた。
いずれ人間たちが『精聖法』と名付けるそれは、言わば魔術のような力。
業火、冷気、雷等、操る力もまた、様々。
人間、そして魔精達自身でさえも、その全てを知る訳ではない。
未知である――それ故に、無力な人間たちにとって、その力は脅威でしかないのだ。
しかし、その脅威に目をつけ、手を伸ばしたのは、愚かにも人間たち自身であった。
魔精たちの力を使い、世界を統べようと目論む者たちの集う組織――『ACT』の出現。
彼らは『世界再編計画』を掲げると同時に、それを達成する為必要なパーツを揃える為に行動を開始。
次第に大きくなる世界の乱れは、何の関係も無い人間や魔精にまで及び始める。
『ACT』による襲撃は、やがて小さな内乱へと発展し、政府も手を打つ事が出来ない程の規模へと膨れ上がっていった。
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