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人間と同じような容姿ではあるが、この少女――アルニカ・ガロウ・ファレイアスは、『魔精』と呼ばれる精霊である。
彼女が待ち侘びていた今日は、ホーリー・ゴール学園が新入生達を迎える記念すべき日。
ホーリー・ゴール学園の第60回入学式当日なのである。
「この学園に入学してくる以上、誰もが『魔精士』を目指してやってくるのじゃ。それも毎年、入学者は増加傾向。お主の理想が高過ぎるだけじゃと、わしは思うのじゃが」
「理想は高くなくてどうする。あたしが選ぶ事の出来る『魔精士』はたった1人だ」
アルニカは、自分のパートナーとなり得る人間を選択するにあたり、どうしても妥協を許すつもりは無いのである。
――ホーリー・ゴール学園は、『魔精士』を育成する為に設立された学園である。
『魔精士』とは、パートナーである『魔精』と共に戦う人間の事だ。
『ACT』のような悪の組織を崩壊させる為、大戦争終焉後にこの学園が出来たのである。
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