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「先生話長いんだってー!!で、なんの話だっけ??」
「柏木君…おかえり。」
私は辱しめから解放されてホッとした気持ちと今後ろで及川君がどんな顔をしているのか想像出来て、ひきつった笑顔を向ける。
「歩、覚えとけよ。」
…こわっ!!
「はっ!?なんだよ!何怒ってんだよ和也!!」
一瞬で半泣きの柏木君の顔を見て、余計及川君を振り向く勇気がなくなる。
その時、
「帰り、楽しみにしてる。」
「!!?」
後ろから突然耳元で囁かれ、ぞくっとする耳元を抑え、勢いよく振り返る。
そこには、やっぱり意地悪な笑顔を向ける及川君がいた。
でも、
そんな及川君にも心がときめいてしまう自分は、もぅ“大好き”なんて言葉じゃ足りないくらい及川君に惹かれていた。
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