ANOTHERストーリー

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やはりあのACが狙いのようだ。企業やアライアンスに売れば法外な謝礼金をくれ、壊れた部分を修復、もしくは交換すれば自分達の戦力に出来る。 子供達はMTの言う事を聞かず、何か悪口を言っている。 『あぁ?!殺すぞクソガキィィィィ!』 集音性能が高いのか、言われた事に激怒し右腕のバズーカを構える。 このまま引き金を引かれると子供達は疎か、爆風で自分も危ないかも知れない。だが、彼女達がいない世界に悔いなど無い。子供達にしても残酷な現実を知る前に、純粋なまま死ぬ方が幸せかも知れない。 後少しで引き金が引かれる 『こちら、アライアンス二代目隊長だ』 という所で黒いACが後ろにOBの翼を煌めかせながら接近する。 黒いACはOBを解除し、MTと同じ目線に立つ。しっかり背後を取っている。 『一応警告する、貴様は無断でMTの所持、及び私的使用、並びに廃棄されたACの回収疑惑がある、今機体を降りれば牢獄行きで済むがどうだ?』 言いつつ黒いACは両腕のショットガンの照準をMTに合わせている、もはやMTに勝ち目はない。 『ふざけんな企業の犬が!何か撃ってみろ、正面のガキは木っ端みじんだ!それに今撃ちゃ下の女『だからどうした?』 MTの言っている事を黒いACが遮る。 『お前を逃がせばこいつらより多くの人が死ぬ、それなら喜んでこいつらを見捨てる』 そう言うと黒いACは両腕のショットガンを放つ、幾ら重装甲型とは言え所詮はMT、呆気なく限界を迎える。 『ウイング……てめぇ……!』 最後の足掻きか、MTが子供達のいる方に向け前進する。大方、黒いACが邪魔すると見たのだろう。が、 『そいつらがどうなろうが知らん』 と言い、黒いACがOBを使い空に向かってしまった。 当然、子供達に向かったMTは爆散し、四脚ACがいるビルは崩壊してしまった。更に四脚ACまで誘爆したのか、ビルの瓦礫を吹き飛ばすほどの爆発を起こす。
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