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（入学式当日の朝、風の部屋）
「おっすおっす・・・っ//」
・・・。
俺は兄貴にファーストキスを奪われた・・・。
俺の兄、桐栄 葉院（とうえい ばいん ♂17才）俺の二つ上でこの家族の長男である。
名前にもある通り、バイであり。毎日の様に俺や家族の寝込みを襲おうとしている危険な奴だ。
そんな危険な兄貴と一緒に暮らしていて今まで何もなかったのは、不幸中の幸いだったのだろう。
だかしかし、高校初日の入学式という大切な日に。
まさかこんな事になるなんて・・・。
触れ合う唇、体、肉体、筋肉。
俺は死んでもいいと思った。
目覚めた次の瞬間、俺は兄貴を壁へ蹴り飛ばすと。
今までの積もりに積もった怒りと、俺の大事なファーストキスを奪われた絶望感。
それはこの俺の中に眠る理性という名のリミッターを完全にぶち壊し。
気が付けば俺は兄貴を殺していた・・・。
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