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ロ3
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慎平「は、嘘やろ」
夕「本間やねん!」
早速翌日、昨日の重岡先輩に微笑んでもらった事件について慎平に話した
慎平「しげが夕に微笑む?ありえへんって」
夕「いや、がちやねん!もうかっこよすぎて倒れてまいそうやった」
慎平「嘘みたいやなー」
そう呟きながらイチゴミルクを飲む慎平の動きが止まったと同時に声援が教室に響いた
慎平「夕、後ろ」
夕「え?」
振り替えれば噂の重岡先輩がドアに立っていて女子の目はハート状態
重岡先輩は教室に入ってきたと思えば
大毅「仲原夕ちゃん、やんな?」
目の前には重岡先輩
あの大好きな重岡先輩があたしの名前を呟いた
夕「…え?」
大毅「慎平、ちょっと夕ちゃん借りるわ」
慎平「どーぞどーぞ」
「行こか、夕ちゃん」と呟いてキラキラの笑顔をあたしに見せた重岡先輩はあたしの手を取って周りの女子に手を振りながら教室を出た
これは、夢?
重岡先輩に連れてこられたのは生徒会の物置き場
校舎の端にあって先生は生徒会に任せっきりの部屋らしい
重岡先輩は物置き場の鍵を開けて、中へと導いた
独特の匂いが頭を巡った
大毅「夕ちゃん、昨日生徒会の前で会ったなあ」
夕「あの…なんであたしの名前を…?」
いたずらっ子のように微笑んだ重岡先輩
…あたしの大好きなその笑顔
大毅「慎平から結構聞いてんねん。慎平がいつも一緒におる可愛い女の子について」
そう呟いた重岡先輩は眼鏡を外した
思わず見とれるほどかっこよすぎて、息が切れそう
大毅「なあ、夕ちゃん」
そう呟きながら壁に抑えられて、目の前には重岡先輩の綺麗な顔
大毅「毎日俺の事見てるやんな?」
夕「っ…!//」
大毅「俺の事好きやろ?」
思わずゆっくり頷いたら、突然唇が重なった
夕「っ…!」
唇が離れた時、ふわっと重岡先輩の香水の匂いが鼻を通った
大毅「…今からする事は誰にも言ったらあかんで。」
そう耳元で囁かれて、体が熱くなる
重岡先輩は片手で自分のネクタイを外しながらキスをして、あたしのブレザーを脱がした
これが、重岡先輩との関係の始まり
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