ロ6

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- 「明日集会あるんやって!」 友達と階段を上がりながら他愛のない会話をしていたらふと呟いた 「重岡先輩見れるでっ」 夕「本間やんっ、嬉しいわ」 あの出来事から三週間、あれ以来重岡先輩と密会?的な事もなければ会うことすらなくて いつも通り、窓から先輩を眺める日が続き、なんか本間にあの日関係を持ったんかなって疑うほど接点などなくて 「あ、!」 突然声を上げた友達 「夕、噂をすれば重岡先輩やで!」 ふわっと、あの時と全く同じ香りが頭から離れない 前方を見れば、あんなにも会いたくて堪らなかった重岡先輩 「今日もイケメンやなー」 夕「本間やね…」 大毅「おはよう」 すれ違う前に挨拶を交わしてきた重岡先輩に驚きながらも 次の瞬間、あたしにだけわかる声の大きさで呟いた 「 今日の放課後 」 何事もなかったように笑みを残した重岡先輩は去っていって、友達は騒いでいた 夕「…」 胸が高鳴りすぎて 痛い _
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