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ロ4
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事情を済ました時、ぐったりしながら床に横になる
はだけたカッターシャツやスカートを直す気にもなれなくて
そんな中重岡先輩は黙々とカッターシャツを着てネクタイを締める
そんな姿が、あまりにも色っぽくて、見とれてしまう
…あたし、重岡先輩とやっちゃったんや
そう思っていたら既に重岡先輩は眼鏡をかけて、目が合った
大毅「可愛かったで、夕」
そんな事を呟いてまた微笑んだ
すると先輩はあたしに手に何かの鍵を渡した
夕「…鍵ですか…?」
大毅「この物置き場の合鍵や。」
夕「…なんであたしに?」
大毅「夕にだけ、特別やで」
夕「…それって…、また会えるって事ですか?」
大毅「次はいつになるかわからんなー」
…え?
夕「…重岡先輩…他にも…」
大毅「居てるで。何人もの女子と関係持ってるつもり」
心がぎゅうって締め付けられる
…あたしだけじゃないんや
大毅「じゃあな、夕」
そう呟いた重岡先輩は静かに物置き場から出ていって 取り残されたあたし
夕「…っ…」
もういいや。
重岡先輩に見てもらえるなら、何番目でもいい
別にこんな関係でも構わへん
だってあたし、重岡先輩が大好きやから
涙をカッターシャツで拭って、重岡先輩から貰った合鍵を握りしめた
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