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終わりのその日(2
自宅
コキ…ビキビキ…
俺
(母さん…俺はもう…)
(心身共に限界です…)
恐らく体のアザは
数週間消えないだろう…
心の傷は?
癒える事はないだろう…
亜美
「楽しいねー♪」
俺
(ドキッ!)
「ねー♪」
「二人で呑むのもアリだねー♪」
亜美
「あ?」
「三人の方が
楽しいに決まってんだろ!」
俺
(………)
亜美
「あの頃からずっとだろ?」
そう言いながら指差した先には
ガキの頃に貰った空手のトロフィー
俺
「…確かに付き合い長いよな」
亜美
「あんたが辞めた後
つまらなかったよ…」
俺
「すまん…」
亜美
「…別に責めてるんじゃないから!」
「理由は色々あったと思うけど
アタシ等に相談しなかったのは
正直寂しかったよ…」
俺
「ん…」
亜美
「でもまたこうして居るんだし」
「今は関係ないよ♪」
俺
「………」
(俺はこいつのこの真っ直ぐで
サバサバしている性格だけは好きだ)
亜美
「よし♪」
「気を取り直して♪」
「一回してみるか♪」
顔を近づけキス?をねだる?
俺
「いや…マジないし…」
亜美
「てめーそこは軽くでもフリしろ!」
「良い女が迫ってるんだ拒否するな!」
俺
「ギャー!」
本日二度目の馬乗りパンチ…
俺
(見たのもクラッたのも初だわ…)
俺
「うっ!がっ!フベッ!」
……………
亜美
「はい♪」
「もう一度♪」
悪魔がニコリと笑いながら
俺の反応を見ている…
俺
「オネガイデズ…」
「ヤラジデグダザイ…」
亜美
「お前とはぜっっったいヤダ♪」
俺
(ははーん♪)
(俺は玩具さ♪ずっとそうなのさ♪)
亜美
「でもアタシより強くなったら
考えとくよ♪」
俺
(やっぱりめんどくせーよっ!)
(博人ー!ヘルプミー!)
亜美
「寝るっ!」
「あんたはそこな!」
俺
(切り替え早すぎだろ!)
亜美
「あと朝飯は
アタシが起きる前に作れよ!」
俺
「はい…」
(つか玩具ですらねーのか俺は!)
早々に電気を消し
仮眠をとる事にした…
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