終わりのその日(2

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自宅 ガチャ…! 冷蔵庫の中を物色 俺 (…大根の味噌汁で良いか) シャーシャー! トットットットットットッ! ポチャポチャポチャ! 大根の皮を剥き 具材を軽快に切り鍋へ投入 亜美 「んん…?」 その音で少し起きたのか? 寝返りをうっている 俺 (なーに女みたいな声出してんだよ) (お前の黒パンツ? も見たかねーつの…) 俺 「!?」 バッ!! 俺 (黒色…) (てっ!こいつっ!) (何ズボン脱いでんの!) かなり動揺しながらも 次はネギを切る… タタタタタタタッ! 俺 (バカじゃねーの!) (何動揺してんだ俺…) タタタタタタタッ! モゾモゾ…ペタッ! 俺 (今更パンツの1つや2つ…) タタタタタタタ! ペタッ!ペタッ! 俺 (ペタッ?) 亜美 「早起きだね…」 「何作ってんの?」 ぷにゅ! 俺 「!?」 「味噌汁だよ!」 「呑んだ後は 大豆系が良いらしいからな…」 俺 (ギャー!) (こいつブラもしてねーじゃん!) 亜美 「ふーん」 「一応考えてんだ…」 俺 「まぁな…」 (離れろー!) (お前は女と言う事を考えろ!) (自覚しろー!) 亜美 「出来るまでテレビ観るわ」 ペタッペタペタッ! かなり寝ぼけてるのか? ヨタヨタしながら テレビの前に向かう… 俺 「あぁ…」 (その前に着ろ!) (とりあえず服を着ろ!) 出来るだけ時間をかせぎ 服を着る機会を与えたのだが… 俺 「ほい…」 コトッ! 味噌汁と卵焼きだ すぐに出来てしまった… 亜美 「ありがと…」 俺 「………」 (お前はもう女じゃない…) 亜美 「一緒に食べないの?」 俺 「朝は食わないんだ…」 亜美 「そだっけ?」 「じゃいただきます…」 カラカラカラ… 俺 (男と女ってなんだろね…) 俺はまた一人 ベランダで煙草を吸うのだった
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