幸せの星

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そんな毎日と、様々な苦悩が続いたせいか、少年は自殺をしようと考えました。 最後に遺書を遺そうと思いましたが、家族に伝えるのは少し辛い。 それに一番自分の心の傷を知っている人間は家族では無く、親友です。 少年はアパートの屋上に向かい、親友にメールを送りました。 「ごめんね。もう疲れた。もっとお前と笑っていたかったけど、流石にしんどい。お前と出会えて良かった、ありがとう」 少年は携帯を握りしめ、飛び降りる準備をしました。 すると、親友からメールが。少年は、最後にとメールを見ました。 「ふざけるな。俺はまだお前と笑いたい。お前が死ぬ事でどれだけの人が悲しむと思ってる! 俺はお前の作った、お母さんより美味い料理が食べたい! 将来自分だけの店を出したら、俺を一番目の客にしてくれるんだろ!? 死ぬな。俺は店でお前の飯を食べるまで、お前を死なせない」 そのメールを見て、少年は床に膝をつきました。 自分のやろうとした事がどれだけ馬鹿で、哀れだったのか。 少年は親友に「ありがとう。お前に飯を作らなきゃな。腕を上げて待ってる」 次の日、親友はインフルエンザで高熱が出ていたのに、わざわざ家に来たのです。 「昨日は風邪で来れなくてごめん。今日は飯を食べに来た」 少年はまた、生きる希望を持ちました。
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