第一章

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「それにしても、堂々と目の前で食べるなんて」 エリムはクリスに聞こえないように呟いた。 「別に食べることには変わらないんだから、いいんじゃないか。黙っててくれれば」 クリスがお菓子を口に運んだところで、部屋の角に設置された円筒状の機械が輝きだす。 「あ、どうやらお母様が来たようですね」 輝きが収まると円筒の扉が真ん中から機械音を立てながら上下に開く。
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