わたすぅはリア充だった

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「死――ないで――!!死な――で!!」 誰かが叫んでる。 女の子? ……ダメだ目が開かない。 「死なないで!!」 ああ、そうか。俺、死にかけてるだっけ? そうか、もう、この体の持ち主は死んじまったのか。 まさか、ホントにこんな展開になるなんてな、当然だが十五年生きてきて初めてだ。 しかも、女子が泣いてるなんて。こいつはリア充なんだな。うらましいぜこんちくしょう。 「え? 先生!! アルが息してます!!」 女の子の嬉しそうだが、悲しそうな、どちらとも言えないような声と共に、騒がしくなった。だが、意識が消えてしまった。 ―――――― 目を開けると、白い天井……。みたいなベタじゃなく、黒い天井だった。感覚からして、今俺が横になってるのはベッドか。 しかし、柔らかいベッドだ。 とりあえず上半身を起こす。俺が見ていたのはベッドの天井のようだった。あれ?こういうベッドってなんて言うんだろ、天井ベッド?ベッド天井? よくわからんが、高価なベッドなんだろうな。四人くらい寝れるくらい広いし。 まぁ、いいや。
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