わたすぅはリア充だった

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しかしながら、広い部屋だなぁ~。なんだよこの広さ。ちょっと足りないけどバスケットの試合出来んじゃね? お? 鏡を見つけると、ベッドから降り、大きな鏡の前に立った。 「おおー、かなりイケメンだ。スゲー。感動だ」 なんかちょいワル的なイケメン。これはモテるだろうな。 俺の服装は、あの……。なんて言うのか分からんが、映画とかでよく見る、あのセレブなんかが風呂上がりに来ている胴着みたいな白い服だ。すいません、俺馬鹿なんで名前とかよく分からないんです。 異様にモコモコしてる。結構着心地いいんだな。悪役が着ているとこしか見たことないからあんまし良い印象は無かったんだがな。セレブは皆こんなもんを着てるのか。ずりぃな。 ワイン片手に高笑いなんかしちゃったりして。 とりあえず、俺が何者でどんな奴なのか知らなくちゃな。確か、アル……とか呼ばれてたな。 まさか……。 アルフォンス・エルリックか? よし、やってみよう。 両手をパンッと叩き併せ、地面にあてる。やっぱ、異世界と来たら剣を作ってみたい。 ビリッっと雷がほとばしると、右手には剣を握っていた。 「…………マジか」
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