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てか普通テンプレ通りなら、校長室に行って、二つ名持ちの怠慢教師が迎えにくるって感じじゃないの?
あ、転入とかじゃないんだった、今思い出した。
「大丈夫ですよ」
優しい笑顔を見せてくる彼女。
かわえぇ~。ヤバイ、頬が緩んじゃうよ。かわえぇよ。
やるしかないな。
「分かったよ、ありがとうミルナさん」
俺は彼女の可愛さのあまり、吊られてとびきりの笑顔を返した。
「いえっ」
彼女は頬を染めて顔を背けると、歩き出したかと思うと、足を止めた。
「それと、『さん』は付けなくていいですよ」
相変わらず顔を赤いままにしたミルナ。
かわえぇ~わぁ~~。
授業中のためか、静寂に染まった校舎へ入りミルナと並んで廊下を歩く。
暫く歩いた所で、
「あ、私はここのクラスなので、アルのクラスはSクラスですので。では」
カツカツ。
ガラッ。
『A』と黒で書かれた扉の教室へ入って行ってしまった。
あれ?
ちょっと待てええええい!! クラス違うんかい!!
マジかよ……。
S……。あれか。
扉に黒でSと書かれた教室を見つける。ガラスは黒いため、中の様子は窺えない。
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