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あ、俺、苛めっ子じゃん。
「どうした?」
「え、えと、今から、その、Aクラス、と、の授業で、その、実技で、ひぃー!」
走ってっちゃったよ。
『ひぃー』って……。マジで言う奴がいたんだな。
教室にはもう誰もいなくなっていた。皆それぞれ授業へ、おそらく闘技場みたいな場所があって、そこへ行ったのだろう。
さて、廊下に出てみたが、さっきの話しかけてきたの奴は見当たらないし。
ならば、能力を出すまで。
さて、何かにいいものはないか。
小説みたいに転移なんて魔法は、その場所を知らなければ無理。つまりこれは使えない。
瞬間移動、そうだ、これならいける。悟空さんみたいに、気を感じる事は無理だが、魔力なら感じることが出来る。
確か、Aクラスと合同でやるみたいな事を言ってた。
すると、ミルナがいる筈だ。
ミルナの魔力を捉えて……。
俺は人差し指と中指を額にあて……。
体が浮遊したかと思うと、すぐに地面に足がついた。
目を開くと、驚いた表情をしたたくさんの生徒と教師がいた。ここが闘技場か。
すり鉢状の、二次元によくある闘技場。塀は高く、五メートルはある。たっけえな~。
「転移……魔法」
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