学校できゃっほい

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教師がそう呟くと、周りの生徒たちがざわめき出した。 どうやらこの世界に転移はあると踏んでいたが、一般生徒が使うのは難しいのだろう。教師の驚きようで分かる。 「アル。転移使えたの?」 気づかなかったが、近くにいたミルナにそう言われた。 「ん? あーうん、まぁね」 そんな感じで授業が始まった。 授業は、魔法あり、武器ありの実践的な格闘。教師が審判を行うらしい。 いやはや、ミルナの説明は分かりやすいことこの上ない。本当に素晴らしいな。 クラス戦で、AクラスとSクラスの番号順で戦うらしい。 そして俺の相手はギルというやつで、ミルナの話では、普段は苛めっ子らしいが、俺の前ではかなり下手に出てくる取り巻きの一人らしい。 まったく、俺そう言うの大っ嫌いなんだよな~。 自分が平民で、最強になって、偉そうな貴族をぶっ倒すとか、捨てられた貴族が、喧嘩吹っ掛けてきた貴族をぶっ倒す展開はよく見るからできるが、こういう展開はまったく分からない。 普通に倒していいのか? 貴族って言ってたし、ぶっ飛ばしていいのか?
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