はじめてのたたかい

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唐突だが、今の状況を説明しようと思う。ちなみに、なぜこんないきなり説明とかほざき始めたかと言うと、まぁ、たくさん言い方はあるが現状に対した現実逃避。というのが一番分かりやすいだろう。 かっこよく闘技場から去った俺は、図書館で勉強をしていた。自称神から貰った学習能力は流石と言えよう。うちの貴族の学校である大きな図書館の本を読み、数時間ですべての魔法や魔法公式や歴史を理解した。 魔眼を使わなきゃ読めないが……。 まぁとりあえず、そこまではよかった。そこまではよかったんだが、図書館にあった不思議な抜け穴みたいな場所に落ちて、意味の分からん場所へ出てきてしまった。 いやー。随分と偉そうな口振りで今に至る経緯を話したところだが、まぁ……。それより、とりあえずどうしよ。 「おい、兄ちゃんなかなかいいツラしてんじゃねえか。売れるぜこりゃ」 ついでにムキムキの野郎共に囲まれていた。いやしかし、まったく道が分からない。 「俺たち今日はついてるな」 そろそろ腹も減ってきたしなぁ~。 「早く縄持ってこいよ」
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