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腹減ったな。金無いし、普通の店も見当たらないし。
なんか白い粉を売り買いしてる店ばっかだし。
「おい、聞いてんのか」
さっきからうるさいな、この蝿たちは。どこのハーディアンにくっついてるベルゼブだよ。ネクロダイバー呼ぶぞこのヤロウ。
「聞け!!」
ムキムキの野郎の内の一人が殴り掛かってきた。
普通に避けられますけどね。
「危ないっ!」
突然横から何かが出てきた。
それは、拳を振り下ろそうとしたムキムキ野郎を蹴り飛ばした。
早いな。赤い髪、そして体型を見た感じ女か。
「ぶっ!!」
あ、今の俺ね。
出てきた奴が、こちらを振り向いた。
美人過ぎる!!
大人びた顔つき、少し長い赤の髪を三つ編みにして巻いている。分かりやすく言うと、セイバーたんと同じ髪型。そして、出る所は出ていて、凹む所は凹んでいる。まさにナイスバディ。それに合わせた露出の多い服。見た目二十歳って感じだ。
美人だ……。
「大丈夫か、少年。……って、お前、どこかで私と会ったことあるか?」
「はい? いや、無いと思います」
少なくとも俺はね。
「む? ん~、ならまぁいいか」
微妙な反応だったが、納得したようだった。
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