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「随分物わかりがい――」
「その代わり」
自称神の言葉を遮る。
「その代わり、なんだ」
光の塊のため、どんな表情をしているのか分からないが、声からして、何を要求されるか怯えているようだ。
答えなんか、決まっている。
「イケメンにしてくれ」
「さて、異世界へ送るか」
「ちょっと待て!無視はダメだろう。こちとらマジで言ってんだから」
全然モテない顔つきだったからな~。女子が全く寄ってこないから、大人しそうな女子に話し掛けても顔赤くして反らすから、結局話してくれないし。
「黙れアホ。そんなモノはやらん」
「アガペー!!アガペー!!アガペーアガペー!!アガペー!!アガペー!!アガペー!!」
「行ってこい、能力におまけを付けておくから、それで満足しろ」
空中だから表現が難しいが、足元?に巨大な穴が現れた。空中に浮いていたというのに、突然生じた万有引力の法則により、そこの見えない穴へと落ちていった。
イケメンのチャンスがぁぁぁぁぁぁぁぁ。
「アガペェェェエエエエ!!」
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