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数時間前、何時もの様に泉の側でシノさんと二人、佐藤 淳弥の願いについてやる気の無い話し合いをしていた。
すると、昼休み終了間近に一人の生徒が足早に泉へ向かって来る。
それは佐藤 淳弥だった
淳「泉の精!!改めて頼む!もう他の方法が思い付かないんだ……。
生徒会に一人、他と違う奴がいるらしいんだが、一般生徒の俺じゃあ簡単に近づけない。
鈴を守りたいんだ!!
もう一度お供え持って来たから置いていく。
だから…………「おい! お前こんな所で何やってんだ?一人でコソコソして、隠し事はいけないんだぞ!!」……チッ!」
突然現れた煩い人物
すると淳弥は先程までの泣きそうな顔を一転、見事な程無表情になった。
淳「何故お前が此処にいる」
?「お前じゃない!奈津って呼べって言ったろ!淳弥が一人でどっか行くから着いてきたんだ!!こんな所で何してたんだよ?……ん?それ、ケーキか?あー!もしかしてケーキ一人占めして食べる気だったのか?!駄目だろ、そんな意地悪したら!!皆で仲良くしない奴は悪い奴なんだぞ!」
う、煩い!!そして隣のシノさんの殺気が痛い!
淳「俺が何をしていようがお前に関係ない事だ。
さっさと取り巻き達の所へ帰れ」
奈「だから奈津だって!関係無いなんて言うなよ!!友達なんだから隠し事は良くないんだぞ?! ほら、そのケーキ持って皆の所戻ろうぜ!!」
淳「おいっ!!…くそっ!!もう此処へは来られないな………。泉の精、 頼む………」
最後に消えそうな声で呟いて、淳弥は走り去った
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