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俺達の天敵であり、今回の重要人物でもある
生徒会副会長、新井 神楽
普段、校内散歩中に出くわして祓われてはたまらない為、新井 神楽の行動パターンは大体把握している。
好き嫌いが激しいが周りに気付かせない腹黒さと 完璧な愛想笑い
その一方で仕事熱心で、一度決めた事は最後までやり通す芯の強さ
そんな神楽は、最近暇さえあれば生徒会室に篭って、一人仕事をしている
なので、比較的時間がある放課後に接触を決めたのだが………
裕『シノさんや、何ですか?この身体の痛みは』
シ『ウニャァ……扉の隙間から聖職者オーラが漏れてるニャァ………。
中に神楽がいるのは間違い無いんだニャァ……』
裕『俺……帰りたい……
大体あんな腹黒で人(幽霊?)の話も聞かずいきなりお祓いする奴、聖職者になっちゃ駄目だ…』
シ『まぁこんな所で文句いっても仕方ないニャ!
とりあえず、お邪魔しま……フギャァァ!!』
裕『シノさん?!一体どうし……うぎゃぁぁ!』
扉をすり抜けた瞬間大声で叫ぶシノさんに驚き、急いで扉を抜けた先に見たのは……、尻尾を掴まれ逆さ吊りで涙目のシノさんと笑顔の新井 神楽
神「おやおや、珍しいですね?そちらから会いに来るなんて。漸く成仏する気になりましたか?」
片手にシノさん、反対の手に数珠という凶器
恐怖で震えながらも懸命に話し掛けた
裕『な…ぜ……俺達だと……分かったんだ…?』
神「私の霊感を舐めて貰っては困りますねぇ?
大体、扉の前であんな大声で話していたら気付くに決まってますよ。」
いやいや!普通の奴は気付かない!!とは怖くてツッこめなかった……
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