幽霊だけどね!

13/15
前へ
/256ページ
次へ
神「しかし、追い返したのはいいですが、また来ますかねぇ?」 シ『それは大丈夫ニャ! 僕達に任せろだニャ!』 シノさんの言葉通り、翌日から石倉君を追い回す幽霊達の勢いが増し、朝から晩まで引っ切り無しに騒ぎ立てた そして二日後、前回見た時より10歳は老けたんじゃないかというくらい、窶れた石倉君が再び生徒会室へ現れた ガチャッ 石「新井……頼む!!! もう…本当に限界なんだよ!!!」 神「何ですか、薮から棒に!大体ノックしろとあれほど……!?」 ぶつぶつ言いながら神楽が振り返ると、そこには半泣き状態で土下座している石倉君がいた 神「ちょっ、何してるんですか!?そんな事されても許さないと言ったはずですよ!」 石「分かってる……でも、これ以外思い付かないんだよ………」 シ『相当、本気で限界みたいだニャァ?でもその程度で神楽が許す訳…』 神「……分かりました。 貴方の頼み、聞いてあげますよ」 石「ほ、本当か!?」 シ『ニャァァァ!!神楽!!どういうつもりニャァァァ!!』 神「どういうも何も、私だって生きている側の人間です。同じ命ある者を助けたいと思って何が悪いんですか?」 シ『お前は……お前だけは我々を理解してくれると思っていたのに!!』 そう叫び、部屋中を暴れ回りシノさんは消えていった 神(………あれほど壊すなと言ったのに!!)
/256ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1779人が本棚に入れています
本棚に追加