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神「しかし、追い返したのはいいですが、また来ますかねぇ?」
シ『それは大丈夫ニャ! 僕達に任せろだニャ!』
シノさんの言葉通り、翌日から石倉君を追い回す幽霊達の勢いが増し、朝から晩まで引っ切り無しに騒ぎ立てた
そして二日後、前回見た時より10歳は老けたんじゃないかというくらい、窶れた石倉君が再び生徒会室へ現れた
ガチャッ
石「新井……頼む!!!
もう…本当に限界なんだよ!!!」
神「何ですか、薮から棒に!大体ノックしろとあれほど……!?」
ぶつぶつ言いながら神楽が振り返ると、そこには半泣き状態で土下座している石倉君がいた
神「ちょっ、何してるんですか!?そんな事されても許さないと言ったはずですよ!」
石「分かってる……でも、これ以外思い付かないんだよ………」
シ『相当、本気で限界みたいだニャァ?でもその程度で神楽が許す訳…』
神「……分かりました。
貴方の頼み、聞いてあげますよ」
石「ほ、本当か!?」
シ『ニャァァァ!!神楽!!どういうつもりニャァァァ!!』
神「どういうも何も、私だって生きている側の人間です。同じ命ある者を助けたいと思って何が悪いんですか?」
シ『お前は……お前だけは我々を理解してくれると思っていたのに!!』
そう叫び、部屋中を暴れ回りシノさんは消えていった
神(………あれほど壊すなと言ったのに!!)
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