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神「此処の霊も本来大人しい筈なんですがね。
いるんでしょう?出てらっしゃい」
謎のリストを見ながら呼びかけると、神楽達の後ろから小さく『ごめんなさい、ごめんなさい』と謝る声がした
石「わっ?!……何で何時も後ろなんだよ……」
文句を言う石倉君を一瞥して、小さな声に優しく問い掛ける
神「謝らなくていいんですよ?ただ、貴方が……
いえ、学園中の幽霊達が突然騒ぎ出した理由が知りたいのです」
『うぅ…ぐすっ……僕をお祓いに来たんじゃないの……?』
神「安心なさい。理由によっては貴方達を助けられるかもしれません」
普段、自分達に嫌味を言う姿しか知らない石倉君は、まるで聖母の様な微笑みを見せる神楽から目が離せなくなっていた
『あのね……二ヶ月くらい前からね、学園内の空気がズーンッてなって、身体がムズムズしたの。
でも…シノさんや裕司さんみたいに強い幽霊は大丈夫でね?僕みたいに、幽霊になって日が浅い子達は皆ワァーッてなっちゃうの……」
思わぬ所でシノ&裕司最強説を知った……
拙い説明だったが、大体を理解した神楽は今にも泣きだしそうな幽霊の頭に手を置き、何か呟いた
その瞬間、パァーッと光が溢れ泣きそうだった幽霊が姿を消した
石「おい!今の光は?!」
神「このまま此処にいてはまた苦しむでしょうから、原因を浄化して安全な場所を教えてあげたんですよ。さて、今日の所はこのくらいにして生徒会室へ戻りましょう」
石「は?ちょっ、おい!!」
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