1~ONE~

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「え・・・?何でボクの名前知ってるの?」 よかった、額に『肉』とは書いてなかったらしい。 「え、覚えてない?」 「・・・・・う~ん」 ボクは男子生徒の顔をよく見てみる。 「ご、ごめん、全く覚えてないなぁ~」 「うわ、かわいそうでやんす、男子生徒A君はあおいちゃんの事を知ってるみたいでやんすよ?」 「おいこらメガネ君、俺にはちゃんとしたカーネルイチダースって名前があるんだよ!!」 カーネルが12個入りなのかな? 「メガネ君じゃないでやんす!!オイラにはちゃんとしたゴンザレスって名前があるでやんす!!」 あれ? ボクのボケ、パクられてね? 「あおいちゃん、桐谷恭也(きりがや きょうや)って覚えてない?」 ~2時間後~ 「思い出したぁ!!!!!」 2時間の沈黙を破ったのはボクの叫び声だった。 「急に大声出すなや・・・」 「あおいちゃん、結局この男子生徒Aとの関係は・・・・?」 ゴンザレス君は未だに男子生徒Aと呼んでいる。 「えっと、恭君は昔同じチームで野球してた仲間だよ」 「そう、小学生の時だけどね、突然俺が転校しちゃったから何年ぶりかな?82年ぶりか!!」 「あはは、相変わらず恭君は計算が苦手なんだね」 (苦手ってレベルじゃないでやんす・・・・)
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