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「美鈴?行くよぉ??」 そうやって声をかけてくれたのは長峰杏菜。 そうだ。 次の授業理科だから移動教室だった。 理科室は3年生の教室の前を通らなければならない。 この学校の3年生は不良ばかりで怖い。 「あ、ごめん杏菜ッ今行く」 あー。 3年生に絡まれないといいなぁ。 そんなことを思いながら歩いていると、3年生にぶつかってしまった。 ヤバイ。 「すみませんッッすみませんッッ…」 急いで謝った。 でもその人はずっと黙ったまま私を睨んでいる。 怖い。 「ごめんなさい。」 でもまだ睨まれている。 「ヒックッ…すみ、ません…ヒック…」 恐怖からか涙が出た。
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