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僕の人生は今迄、全て両親が決めて来た。 親が勝手に敷いたレールの上を、僕はただ文句一つ言わずにレールの上を決まった時間に走る電車の中の乗客の様に揺られ進ん生きてきた。 今もその現状は変わらないが、僕は心の中では反発したくてどうしようも無くなっていた。 行きたくも無い大学に入学させられ、継ぎたくも無い父親の経営する大企業の後継ぎにされる。 将来さえも確実に約束されている現実がある。 「贅沢三昧でいいよな。」「金持ちは羨ましいよ。」何て言われても僕は何も嬉しくも無く、ただ虚しいだけだ…。 幼い頃から勉強の毎日で外で遊ぶ等、許されず学校と塾の往復だった。 だから友達も居ければ勿論、女の子と付き合った事なんか1度も無い。
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