第一章 最強コンビ

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火元side どうもこんちは火元幸村です。冒頭に先がけ読者様に特別に語りかけたいと思います。 いや~またケンカですよ。しかもオレと親友の拓海の二人だけなのに相手は二十人いるんだよ? マジこんなにセコいのはムカつくぜ。 とか思ってても怖いものはこの二人にはないっていう。 それは何故か? 壮絶な過去を送ってきたから。 いじめられてた理由は二人とも両親がいない同じ孤児院暮らしでしかもオレ達の両親は同時に姿をくらましてドロン、という事から。 『てめえらキメェから近づくな。』 『菌があぁ、うつるうぅ! って面白いわ! つか死ねば? もういらない(笑)』 『アーッハッハッハッハッハッ』 『キャハハハハハハハハ!』 だから……もうあんな目にあいたくないというこの気持ちがオレ達を強くしたんだ。 強くなるためにオレはボクシングと空手の二つを。拓海はキックボクシングをすることにした。 空手とかの先生は、 「こんなスピードで強くなる生徒は初めてだ! いや世界初かもしれん…」 と言ってくれた。 まあそりゃそうでしょうね。努力は人を進化させる、っていうのはこの世の原理だし。 こんだけ努力して強くならなかったらオレ自暴自棄になって自殺エンドになってたかもしれん。うん。 つかさっきからバカ共の攻撃がビックリするくらいにウザい。マジウザすぎるから魔法でも使えないかなとなぜかしみじみ思います。
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