第一章 最強コンビ

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「ひぎゃああぁあぁ!」 「お゛ろろう゛ぇぇえぇえ!」 「バイバイキ~ン!」 ……ひどい目に遭っているのによくあんな調子乗れるな三番目のやつ…………それはさておき自分でもビックリしました(笑) どこに化け物みたいな力があるのか。 なんか嬉しいしツラいっすね。ツラい理由? ……だってオレは力だけは化け物並みなんだよ? オレのハートはガラス玉かっての。 あぁマジで全米が泣くぜ。もう笑うぐらいしか出来ないのか? 《聞こえるか、化け物寸前の人間よ》 誰が化け物だ。 ん? 何だ今の? もしかしてまさかのあれなのか!? 「おい拓海! お前敵が消えたあとにじいさんの声まねしてオレをからかうとかマジ何? 経絡秘孔を突かれてーか? とうとう頭パッパパラパになっちまったか?」 「あなたは誰? ああフナムシか。いや違うクソムシだな」 「なんでやねん」 間髪入れずに殴ってやった反省はしていない。後悔はするわけねぇよ。 「今のはふざけたしやり過ぎたすまねぇ」 ここはきちんと謝る。あれ? さっき思った事と矛盾してる気がするっていうかオレって意外と礼法が出来てるんじゃね? いやぶん殴っていきなり謝るっていうキチガイっぷりだから礼法とかの前に人間的に終わってるな。 「幸村オレも今調子に乗った。あれは真似じゃねぇしオレにも聞こえたからな。頭が変な感じがしたわ」 ……え? お前もか? なんか自分だけの事ばっかりと思ってたんだが………
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