2 目覚め

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目を覚ますと白い天井 此処どこだ?身体を起こそうとする 周りはカーテンで囲われている 身体を起こそうとする しかしうまくいかなかった なんだよ!また赤ん坊か? 恐る恐る手を見て見る 立派に成熟した手だった そこへ看護服を着た女性が現れた起きた俺を見てかなり驚いている様だ 実は驚きたいのは、俺の方だったりするわけで それにしても、記憶を無くしてもナース服っていいと感じるのは男の悲しい性 ボーっとして見てると看護師が ハッと気付いた様に話しかけてきた 「分かりますか?此処は病院ですよ」 病院?なんでそんなところに? と、問いかけ様としたら看護師は 「先生を呼んで来ますね」 と言って足早に走り去ってしまった …あれは夢だったのか? あれこれ考えてる内にドクターらしき人が小走りでやってきた 「目が覚めたんですね、良かった」 ドクターらしき人が満面の笑みで言った ネームプレートには新田沙織(ニイダサオリ) と書かれていた 補足するとかなり美人だ 「あの…俺…。」 「ちょっと待って順を追って話すわね」 それから20分程これまでのいきさつを聞かされた それによると俺は約20年程前に赤ん坊の姿で発見され瀕死状態だったらしい 更に一命はとりとめたらしいが20年間意識がなかったらしい 問題はここからなのだが20年間意識がなかったのに身体は健康そのものだったらしい脳波も内蔵も問題ナシ 更に驚くべき事に点滴のみで20年間過ごしてきたのにも関わらず発育・筋肉発達量等全て普通成人の 3倍発育しているらしい まぁ,20年間寝たきりなのだから筋肉は固まっておりリハビリが必要との事だ まぁ、ざっとそんな感じだ 「それとね…大事な話があるの」 新田先生は神妙な面持ちで言って来る 「あなたの…名前の事なんだけど…あなたまだ名前がないの」 ヤケに暗い顔で新田先生言う 「俊哉!」 おもわず出て来た 「え?」 即答が以外だったのか新田先生が困った顔をした こうなればもう引き返せない 「だからさ、名前!俊哉が良い!」 新田先生はしばらく鳩が豆鉄砲食らったみたいになっていたが次第に笑いだした ひとしきり笑ったあと新田先生は 「分かったわ俊哉君」 と涙を拭きながら言った 「届け出を出しておくわ」 と立ち上がり部屋を出ようとした 大事な事を忘れてる 「あの…」 新田先生が振り返る 「何?」
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