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「何で……?」
「お前のお母さんに教えてもらってさ来ちゃった」
智輝は能天気に笑っている。
「そ、そうじゃなくて」
上手く口を動かせない。
一度言葉を切り、再度口を開く。
「……私、智輝の人生壊しちゃったんだよ?」
「……」
「私っ!智輝からサッカー取っちゃったんだよ!?」
「……」
彼は無言で私の所まで近づいてくる。
そして、車椅子に座りながら手を伸ばし私の頬を撫でた。
「あ……」
「ごめんな京子」
思いもよらない言葉だった。
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