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「何で……智輝が謝るの……?」
「俺が悪いんだ、全部……俺がもっと早く車に気付きさえすればお前がこんな思いしなくて済んだのに……」
「違う!違うょ……智輝のせいじゃ……無いよ……」
泣き崩れていた。お互いに。
「京子……」
智輝が口を開いた。
「好きだ……」
ああ……
何でだろう。
こんなに悲しいのに、こんなに切ないのに……
こんなに嬉しいのは……。
「……許してくれるの?私の事……」
「許すも何も最初から憎んでないよ。むしろお前を守れたんだ。こんなに嬉しい事は無いよ」
サッカー出来ないのはちょっとショックだったけど……と小さく呟く彼はポリポリと頬をかき笑っていた。
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