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彼を支えたい、癒してあげたいと思うのは自然の事だった。
でも、どうして良いのか分からなかった。
そして、高校3年生の冬。
大学受験が終わって打ち上げと称して皆で飲みに行った夜、酔っ払った彼は自暴自棄に私を抱いた。
それでも私は嬉しかった。
そして意を決して彼に告白をした。
「ごめん。」
分かっていた答えだった。
でも、それでも良かった。
彼に抱かれて、彼に自分の思いを打ち明けて、きちんと断わられた。
燻った思いを断ち切れると思った。
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