第3話

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あの後、午後からの授業を受けるため、教室に戻った俺達 さくらとお袋に、一応、俺の今の家の鍵を渡して入っているように伝え、帰らした のだが―― 「ねぇねぇ、おにいちゃん」 「……ιι」 何故、居る!? 「どうしたの、さくらちゃん?」 お袋と帰った筈のさくらが何故か、教室に居るのだ 俺に無視された(わざとではないが)さくらは、柊と遊んでいる すると、後ろから夏紀が話しかけて来た 「あのなぁ、剣弥」 「……夏紀」 「実は、ママさんから、鍵とさくらちゃんを剣弥が一回教室から出て行った時に預けて行ったんだよね」 「……は!?」 「宜しくね、って言ってたよ」 「……はぁ」 俺は、思い切り溜息をついた
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