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「まぁいいや、ナオキが楽しいなら…。で、その短編イベント、お題とか縛りとかってあるの?」
「なっすぃんぐ」
舌を軽く噛みつつ即答するナオキ。
「それはそれで困るねー。で、ナオキはお題、決めてるの?」
「ん、時期でもあるし、ホワイトデーでいこうかな、って」
「じゃあテーマはホワイトデーで決まりね。ジャンルはどうする?ナオキ、何が得意なの?」
サッサと終わらせて帰りたいのだろう、テキパキとアイコが場を仕切る。
「ジャンルかぁ、ある程度なんでも書けるけどなぁ…」
ケータイをカチカチと操作しながらナオキは答えた。
「強いて言うならファンタジーかなぁ?でもファンタジーでホワイトデーっておかしくない?」
「そんなことないよ。そう思うのはナオキの想像力が矮小な証拠だよ」
グサッと胸に刺さる一言に、ナオキはちょっとだけムッとしてアイコに言い返した。
「じゃあアイコ、そこまで言うならちょっと書いてみてよ」
「いいよ、ちょっと待ってて。ファンタジーでホワイトデーね…」
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