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風花の母は音楽の先生、
父は某有名楽団の指揮者と
音楽という環境に恵まれていた
そして16歳の春
高校から音楽科の存在する高校に推薦で入学した
風花は基本的に友達がいない
それはなぜか？
単に変わり者だからだ
他の生徒の前で安易にピアノは絶対に弾かない
数々のコンクールの実績で彼女は名前は知れ渡っている
だからしょっちゅう
「弾いてみて！」と言われるのだが……
彼女は
「あなたの前で弾く理由が見当たらない」と冷たく突き放す
近づけさせないオーラを放っていること
誰よりも早く学校にいること
移動教室……と言っても
音楽科の学校なのでレッスン室から出ることは合同練習の時のみ。
だから必要最低限人とかかわらずに生きる
それが彼女
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