エチュード

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やっと1曲を弾き終えたとき 彼女は鍵盤を見つめたまま 一瞬凍ったように止まり言った 「先生、いつからドアのところに立っているんですか」 「ばれたか~風花ちゃん流石の集中力!」 と笑いながら言った。 「弾き始めた時と終わった時の空間の感覚が、なんか、違いました」 「ほぉ…空間の感覚かぁ。面白い表現するね。これも芸術力の1つだよねぇ。」 風花は何も言わずに鍵盤を拭いていた
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