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「蛍!」
僕が目を覚ますとそこには怒りの表情を浮かべた姉の姿があった。
「ああ、あれ?今日までかかるんじゃなかったの?」
「お姉ちゃんの活躍が光って事件が無事解決したからね・・・ってそうじゃなくて」
・・・とため息。
「じゃなくてあんた学校は?」
「あれ?言わなかったっけ?振替休日だよ」
「呆れた・・・あんたの学校何回振替休日あんのよ。嘘をつくな」
「姉ちゃんはゆとり世代だから知らんだろうが、最近は脱ゆとり教育を目指した結果、脱力教育になったんだぜ?振替休日ゴールデンウイークなんてあるんだから」
姉はまたも大きな溜め息を吐いた。
「わかったわかった」
そう言い残すと姉はキッチンに向かい冷蔵庫から冷えたビールを取り出した。
「あんた今年卒業でしょ就職どうすんのさ」
「卒業という就職先があるじゃないか」
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