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獄中に入れられたオレとじいさんは腹が減りすぎて死にかけていた
なんだかんだで飯食ってないからだ
なんだかんだで瀕死状態
てゆーか、なんだかんだで餓死状態
ポケモンで言うと一歩歩くとHP100減るぐらいのレベルだな
「なぁじいさん、何で壁があるか知ってるか?」
「そこに壁があるからじゃ」
「答えになってねーよ!」
「で、答えは何なんじゃ?」
「それは…食えるからなんだ」
「…待つのじゃ!早まるな!そんなもん食ったら…」
「大丈夫!オレの第六感がそう告げる!」
「あっそ、じゃあご勝手に」
「…ゑ?」
(ヒロシの心の声)
いや、いやいやいや×500
そこツッコんでもらわんと!
オレが無理でも食わんといかんくなるやないかい!
これはマズイ
ドジっ娘が料理するくらいヤバい
いや、それはそれでありか…
いやいやいや!
そんな悠長なこと言ってる場合じゃねぇ!
ホンマ…どないしまひょ…
(じいさんの心の声)
フフフ…
全て計画通りキリッ
何でもかんでもワシがツッコむと思ったら大間違いじゃ!
てゆーかワシ、元々ボケやし
さぁ早く壁を食え!
その後速やかに脱出路を確保せよ!
そして小雪はワシに嫁ぐ!
え?小雪は既婚者だって?
…ケンイチ死ね!
「さぁ~、早く壁食べてちょうだい」
「くっ…」
意味が分からん空気のまま無駄な時間が過ぎていく
くそっ!誰か、誰か来い!
何でもいいからこの空気を打破出来る猛者はおらぬのか!
マジ頼む、神様!
アーメン、アーメン
すると、何やら外で物音が…
ガションガションガションガション…
これは…足音だ!
マジでメシア降臨しちゃった!
神様、マジサンクス!
ガションガションガション…
次第にその音は大きくなっていき、音が鮮明になる
しかし、その時!
「あ、今からなのは3期の再放送や。すぐに戻らへんと」
ガションガションガション…
その音は次第に小さくなっていった…
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