悲劇の始まり

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『くっ…これほどまでとは…』 『フハハハ!貴様じゃオレを殺せないぞ!』 「くっそ…Lv5じゃやっぱキツいか」 オレ、高山ヒロシは… そう、ドラグエⅠにハマっていた 今さら何をwwとか言った奴 ちょっと表に出てこい 『さぁどうした!もう終わりか!』 「やっぱ薬草使っときゃ良かったぜ…宝の持ち腐れじゃねーか」 RPGでは良くあることである と、ここで、魔王は思わぬ提案を持ち出した 『しかしお前みたいな活きの良い奴は嫌いじゃない。どうだ、オレと手を結ばないか?』 「同盟和議か。オレに臆したな、魔王め」 Lv5の勇者にひれ伏す魔王が何処にいるんだよwwとか言った奴 ちょっと体育館裏まで来い そしておもむろにセリフをスクロールする 『オレの下についたら、お前に世界の半分をやろう』 「な、なんだってー(°д°;;)」 ヒロシは口をパクパクしながら痙攣している これはヒロシショックと言って、慢性的な症状で… tk今笑った奴 ちょっと待っとけよ お前ん家にバット装備して行くからな 『いや、ぶっちゃけ世界全部治めるってしんどいんよ。オレも歳やし』 うわ、マジでこいつぶっちゃけやがった そして続けざまに言う 『人手も足りんくてな。新しい勇者にどんどん倒されてくからなぁ』 『なるほど、それは悪かったな』 『そして、倒した後はちゃっかりお金奪ってくし』 『それが勇者様のお仕事さ』 『いや、あのお金、晩飯の買い物のために持たせたお金なのよ…』 『あ、そ、それは…すみません…』 『いや、いいんだけどね…』 何やらシリアスな方向へと向かっていっているような… まさかとは思うが同情ENDとかないよな? …あ、今のフラグじゃないからな 『で、世界の半分どうするの?』 『ん、あぁ…ええと…』 ここで選択肢が出てきた ・引き受けよう ・だが断る ・君が好きだ!結婚しよう! 魔王がラスボスなので重要な選択肢であることはすぐに分かったのだが… …どれが正解なんだ? しかもセーブ一回もしてないからゲームオーバーになったら最初からだ ネタで3つ目を選びたいのだが… ここは堅実に2つ目か…? いや、あの魔王なら案外1つ目でも… くそっ、なんという二律、いや、三律背反だ! こんなの理不尽じゃないか!
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