二章 孤独
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電車から見える風景はビルから徐々に田畑に変わって行く。締め切った窓から、紳夜は外の景色を楽しむ。 楽しむ反面、紳夜は覚悟を決めていく。 早ければ、次の乗客から来る。 無人駅に電車が停止する。無人駅だけあって、紳夜のいる車両に乗り込んだのは中年男性一人だ。 紳夜にとって、この中年男性の服装が問題である。 いかにも、農作業の作業着。僅かに土が着いている。先程まで、農作業をしていた証拠だ。
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